2020年4月竣工のN様邸
忘れもしない、コロナが始まった年です。
感染拡大している中、トイレ・お風呂・食洗器など海外で作られている部品が供給されている商品が春頃に入らなくなってきていました。
もれなく、N様邸の時も「食洗器が入らなくなる」と販売店に言われ、早めに注文し何とか入居前に設置できてご迷惑を掛けなくて済んだ思い出があります。
さて、プランのお打合せの振り返りをお伝えします。
N様邸は、少し遠方でしたのでお会いすることが頻繁に出来ず、メールや電話をメインにご対応させていただきました。
ご夫婦のご要望の1番目は、各々のプライベートのお部屋が欲しいということでした。
色々とプランを考えていましたが、どうしてもご要望に叶えようとすると家が大きくなってしまい見積もり金額も高くなりそうで、プランを作る前に再度お話をお聞きして、ご主人のお部屋を少し小さくすることでプランが出来上がりご納得いただけました。
細かい部分の詰めをしているときに、自分の部屋から行けるロフトが欲しいと要望が出ました。
隣がWICだったのでそこの高さを先に打ち合わせをしてから、ロフトの打ち合わせを始めました。
建築の決まりもあり、固定資産税などに影響が出ない高さなどをお話しをして、ご納得いただきプランを確定していきました。
1階のプランを考える中で、お風呂はリビングに続いているのは問題ないのですが、トイレだけは「扉1枚」の仕切りは色々な弊害がありますので、あえて3尺のスペースをかませてクリアしました。
あと、ご主人のお部屋に小さな手洗い器を設けています。取り付ける際にお話を聞かないと無駄な出費になりかねないからです。
で、その理由を聞くと・・・お子様が女の子なので、「遠い将来、多感な時期になると男親が嫌になる時もあるかも知れない」、そうなった場合に備えて付けたいとお話しされたのでご要望にお応えさせていただきました。
私も娘がいるので他人事ではないと思ってしまいました(笑)
階段にも窓があるのですが、同じような理由から透明のガラスではなく、カスミガラスに変更しました。
N様邸は、打合せ当時の状況で細かいこだわりは少なかったですが、ご夫婦が子供の将来を考えて細かなお考えをお持ちだったことが印象深いです。
家を建てる上で、そのお考えも大切ですから一生懸命お応えさせていただきました。
一部にはなりますが、お打合せのお話です。
そして、お子様に対する将来を思うやさしさ溢れるお家となりました・・・